幾何公差の中でも、相手との関係を指定する『関連形体』の幾何公差は、
データムの優先順序が重要となってきます。
例えば、下図の様な物体があったとします。
面基準=データムA 原点=データムBとなります。
製品図面で良くある『振れ』は、AB基準なのか、BA基準なのか、
第一優先が変わるだけで、測定値が随分と変わるケースが多いです。
なぜなら、基準座標が下記の様に変わるから…です。
結構違いますよね?!
細い円筒部の振れを測定した場合、顕著に差が出る事は明らかだと思います。
計測する人も気を使わなければならないかと思いますが、
部品設計者もデータムの優先順序に気を付けないといけないと思います。