三次元測定機って難しいですか?と聞かれる事があります。
回答に悩みますが… 『難しい』と思います。
円測定や面測定のボタンを押してサイズと測定点数を入力すれば、
どんなに不慣れな方でも測定値は出ます。
慣れれば誰でも使えるって事だよね?!簡単では…?と思うのではないでしょうか?
製品図面を正しく読める事。精密測定の基礎を知っている事が大前提ですが、
何が一番難しいかと言うと『検証』だと思います。
出てきた測定値は正しいのか正しくないか一見しただけでは分からないです。
色々な誤差要因が有りますが、それを排除した上で部品測定に取り組んでいます。
その積み重ねが『真の値に近づける一番の近道』だと思ってます。
プログラムで言えば、
・ワーク座標系の取り方
・使用スタイラスの選定と扱い方
・熱膨張係数や測定スピード等の設定
・面直にスタイラスを当てるプログラム指示
・測定値の投影+演算方法の指示
・変数とループ、サブプログラム活用によるプログラム簡略化
・円弧移動、単軸移動によるスムーズな移動経路
・If式&エラー定義の活用
色々書いてしまいましたが、
3次元測定機を使いこなせる要求レベルを上げれば上げる程、
発想と経験値、ソフトウェアの知識が必要で、結果『難しい』です。
三次元測定機の有効活用検討や三次元測定機を扱う方の悩み相談等、
色々とお役に立てると思いますので、気軽に連絡頂けたら幸いです。