直角度について問い合わせが多かった為、
具体的な3次元測定結果から直角度の数値を検証する方法をブログにまとめてみました。
三次元測定機は測定要素と基準要素と設定し直角度の公差照合を行えば測定値は出てきますが、
測定値の検証も併せて行って頂くと算出された照合値に自信が持てるかと思います。
簡単ですが、確認方法を説明したいと思います。
【円筒基準の直角度確認方法】
まず、基準とする円筒と評価する面を3次元測定します。
図解にすると以下の様な感じでしょうか。
実際に行う検証方法としては、
①、円筒基準とする円中心A及びBのX,Y座標が共にX=0,Y=0となる様に補正。
②、補正と同時に、動いた面の各点の座標値を確認。
③、円筒直角度計算式:Z最大座標値-Z最小座標値=直角度となります。
測定結果をリリースする前に、是非一度は計算してみる事をお勧めします。
次に面基準の直角度検証方法について説明します。
【面基準の直角度確認方法】
円筒基準の直角度と同様に図解にしました。
具体的には基準となる面をデータム面に設定し、円中心Aと円中心BのXY座標値で計算します。
①、Ax+Bx=Cx Ay+By=Cy とします。
②、面基準直角度計算式:√(Cx²+Cy²)=面基準直角度
面基準も円筒基準もですが、上記計算内容はあくまで測定点のみで計算した場合となります。
また評価長さを設定した場合は、長さを伸び縮みさせた比率だけ数値が大小動きますので、ご注意お願いします。
上記の様な、何気ないお悩みにも親切に対応したいと考えております。
ご気軽に連絡下さい。